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ラオスレポート

MBSのラオスレポート by本間隆之

私がラオスを初めて訪れたのは
今年2025年2月のスタディーツアーでした。
時期は乾季。
収穫期ではないので、農村部では食料などが限られます。
所々にある村のため池は水が少なく、魚も小さく数は限られていました。
時折「今は乾季だから」との言葉を聞く毎に、
「水が豊かな季節には暮らしや食卓はどう変わるのか、
この地域では自然と健康にどのような関係があるのか」という疑問が生まれ、
その問いを確かめるため、雨季である8月に再訪しました。

(*降水量が最も多いのは7月で526.0mmです(2024年)。名古屋では9月の降水量が最も多く
231.6mですから、その倍以上になります(気象庁1991年から2020年までの平均値)。

ラオスの生活紹介

ラオスの主食は日本でいう餅米で、カオニャオと呼ばれます。蒸した後に水分を飛ばすため、やや固めのおこわのような質感です。
ピンポン球大に手で丸めて潰し、おかずと一緒に食べます。
おかずは季節によって変わりますが、今回特によく勧められたのはタケノコスープでした。ラオス料理はタイよりも辛みが控えめで、ハーブが多いと言われます。
料理は小さなちゃぶ台に並べられ、竹籠のカオニャオを囲んで大勢で食べるのが一般的です。

  • レストランにて食事

    レストランにて食事

  • 市場の露天商

    市場の露天商

雨季の営みの観察

訪れた場所は2月と同じラオス中部Khammouane(カムムアン県)、メコン川に接するThakhek(タケク)郡です。
タイとラオスを結ぶ橋のひとつ第3友好橋近くの街です。近くのベトナムへ続く国道には日本では見たことのないような大型のトラックがひっきりなしに走っています。そのThakhekから、郊外へバイクで2時間。
石灰岩が雨水や河川などによって浸食されたカルスト地形の白い山肌を背景に、乾季とは対照的な光景が広がっていました。
ラオスを象徴する餅米の稲穂が広大な水田で青々と実り、川の水位は高く、日差しも強く感じられました。
と思うと、急なスコールに遭遇し、雨季特有の湿り気と変化の速さを実感しました。

2月には、限られた収穫を大切にし、小さなため池で魚を獲る光景だけを目にしましたが、8月には1年のリズムが確かに循環していることを感じることができました。
季節の変化そのものが、生活行動の前提として組み込まれている。このことを改めて実感する機会となりました。

  • タイで托鉢のお供え物を売ってくれたおばちゃん

    タイで托鉢のお供え物を売ってくれたおばちゃん

  • カルスト地形と水田

    カルスト地形と水田

  • 2月、乾季のThakhek郊外の風景

    2月、乾季のThakhek郊外の風景

  • 8月、雨季の草木が生い茂る生き生きとした風景

    8月、雨季の草木が生い茂る生き生きとした風景

ヴィエンチャン:都市の課題に応える若者向けクリニック

後半はThakhekからバスで6時間。首都Vientiane(ヴィエンチャン)に移動しました。
ビエンチャンは高級車が行き交い、人も多く、外資による開発が急速に進む街でした。
今回は2月に存在を知るも訪れることができなかった若者向けセクシュアルヘルスクリニックを訪問しました。

街の中心地から近いながらも静かな通り沿いで、入りやすい雰囲気の建物。
国際機関からの援助で建てられているので、看板は目立ちます。
入り口は男性用と女性用に分かれており、配慮があることを感じられます。
何かの際には国立マホソット病院(Mahosot Hospital)と連携しているとのこと。
ラボ設備も整い、日本やオーストラリアの支援による機器、UNFPAの支援を示す掲示物も見られました。
2階は主に女性向け(場合によりカップル)の広いスペースがとられていました。
建物の壁にはLGBTQやHIV感染症に関する啓発ポスターもあり、様々な健康課題に応える姿勢が印象に残りました。

  • 立派な看板のクリニック正面入り口

    立派な看板のクリニック正面入り口

  • 日本の支援が入っているようです

    日本の支援が入っているようです

  • 丁寧に案内して解説してくださったドクター

    丁寧に案内して解説してくださったドクター

  • クリニックには靴を脱いで上がります

    クリニックには靴を脱いで上がります

  • フリー配布資材

    フリー配布資材

  • 壁に貼られている啓発ポスター

    壁に貼られている啓発ポスター

ラオス再訪を通じて

乾季と雨季の比較を通じ、ラオスでは首都・地方・農村で直面する健康課題や、それらへの認識が大きく異なることがより明確になりました。同時に、外部から見て必要に思える視点が、そのまま現地で受け入れられるとは限らず、文化や生活の文脈を深く共有することの重要性を改めて感じました。

今後は、具体的な健康課題について理解を深めるとともに、継続的な訪問や情報整理を通じて、現地の人々との交流と支援を考え続けていきたいです。

  • 雨季のVientiane、水位の上がったメコン川

    雨季のVientiane、水位の上がったメコン川

  • Vientiane行きの国道をのんびり走ったバス

    Vientiane行きの国道をのんびり走ったバス

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