ジェンダー平等を
実現しよう
「男女平等を実現し、すべての女性と女の子の能力を伸ばし可能性を広げよう」について報告。
日本のジェンダーギャップ指数(2021年)は、100点満点に換算すると、日本は66点で、世界156か国中、120位。政治分野は6点とかなり低くなっている。
女性の割合は、衆議院議員は10.2%、都道府県知事、行政や民間企業の管理職は10%に満たない。
社会がジェンダーに対して、平等な認識を持たないと、「女性が学ぶ権利」が阻害されることがある。
女性を単なる「子供を産む道具」としか見ない国も存在し、本人の意志とは関係なく10代で結婚させたり、児童売春で性的搾取を行ったりするなどの行為が平然と行われている。
特に成長が未発達な子供を結婚させる「児童婚」は、世界的に見ても大きな問題となっている。
ユニセフの報告によれば、世界では約7億5,000万人の女の子が18歳未満で強制的に結婚させられている。
※資料
内閣府令和3年 各分野における主な「指導的地位」に女性が占める割合
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r01/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-01-14.html
ユニセフ
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/5-gender/
北欧では男女平等に関する法律が早くから制定され、男性の育児休暇の取得率も高くなっている。日本の男性の育児休業得率は2022年度過去最高の約17%も政府が2025年までの目標とする50%までは開きがある状態である。
介護も昔は女性が多く担ってきたが、施設介護の現場では職員の半数近くの男性が活躍している所も数多く存在するようになってきた。
例えば
・家庭内での家事育児を分担する
・男女の違いなく、その子の好きなものを尊重し、周りが「男の子だから」「女の子だから」と押し付けない
・政治や社会活動のあらゆる分野での女性の活躍を応援する
・発展途上国の女性の教育支援団体に寄付をする
ジェンダー平等の実現に向けて、身近に取り組めることは、たくさんあるので、
まずは自分に何ができるのかを考えるだけでも、社会は変わっていく。
●女の子らしいとか、つい言ってしまうことがあるが、自分の意識を変えていこうと思った。
●自分が10代のころは、今より男女平等でなく、自分が女性という事で、進学先が狭められてしまっていたが、今は男女関わらず好きな進学先を選べることは良いことだと思った。
●共働きで、昔から話し合ってきたので、今、夫は良く家事をしてくれている。子供たちも男女関係なく家事をするという価値観が育っていると思う。
●美術系の学校や職場では、あまり男女の違いを感じることがなかった。地方の役所は、男女差を感じる事が多かった。女性が(親戚など)、女性に対して結婚や出産していないなどの言葉で傷つける事がある。女性自身も女性が社会の中で生きていくのはどういう事か改めて考えることが必要だと思う。
●育ってきた環境で考えることが違うのだと思う。建築関係で働いていた時は、男性が主な職場だったが、自分が女性であることをあまり意識していなかった。今は、MBSにいて女性である事を意識する事が増えたと思う。女性である事を求められて仕事をしている感じがする。
●子供の頃から、料理人は一般的に男性が多いのに、家族に料理や家事をするのは母親というのが疑問だった。男性がもっと料理や家事をするべきでは。子育て中、夫に手伝わせると親世代に何か言われることがあった。今の時代は、もっと男女で協力して子育てをするようになってきている。娘が子育てするようになったら、自分が言われて嫌だった事は言わないようにしたいと思った。
●母と父は共働きだが、自分の父親はよく料理をしてくれる。母が仕事を遅くまでやって家事をサポートしているので男女差はあまり感じる環境ではなかった。若い男性で、女性に対して女性らしい事を求めている人もいるので、まだまだこのような取り組みは必要だと思う。
●いろんな年代の人の話を聞いて、年代ではなくて環境や社会状況で考え方が違うという事がよく分かった。自分が若い頃、男子は多くが大学進学していたが、女性が大学進学するのが、珍しい時代だった。進学しても女性の就職先があまりなく、女性にとって不利な社会情勢だった。今は、4年制大学に行く女性も多く選択肢も多いのはうらやましいが、皆さんの話を聞いていると、男女でまだ役割が分かれている感じがした。
●自分の母が専業主婦で、自分も出産を機に退職し、専業主婦になった時に、夫は協力してくれていたが、当たり前に家事育児をしていて疑問に思っていなかった。MBSに入ってからは、夫と家事が分担できるようになったが、いまだに料理は女性がやる事のような感じで、分担できていないので、分担できるようにしたい。
文責:第1ソリューションチーム Y.F